計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl初期治療維持治療
90~5mg/kg 12時間ごと5mg/kg 24時間ごと
70~905mg/kg 12時間ごと2.5~5mg/kg 24時間ごと
50~702.5mg/kg 12時間ごと2.5~5mg/kg 24時間ごと
25~502.5mg/kg 24時間ごと0.625~1.25mg/kg 24時間ごと
10~251.25mg/kg 24時間ごと0.625~1.25mg/kg 24時間ごと
0~101.25mg/kg 週3回0.625mg/kg 週3回
血液透析
導入期 1.25mg/kg 週に3回、維持期は0.625mg/kg 週に3回 (いずれも透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2021
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min
ガンシクロビル
GCV ガンシクロビル (デノシン®など)

ポイント

  • サイトメガロウイルス (CMV) 感染症に対する第一選択薬の1つ
  • 副作用として骨髄抑制の頻度が高い
  • 内服薬のバルガンシクロビルとセットでおさえる

どんなウイルスに効くの?

⭕サイトメガロウイルス

日常臨床で使用する疾患例

  • CMV食道炎・大腸炎・肺炎
  • CMV脳炎・網膜炎

※ HIV患者・造血幹細胞移植/固形臓器移植患者において使用頻度が高い

臨床使用例

  • 初期治療(Induction dose):5 mg/kg IV 1日2回 12時間ごと
  • 維持治療(Maintenance dose):5 mg/kg 1日1回 24時間ごと

※それぞれの治療期間に関しては疾患により異なるため割愛

サンフォード感染症治療ガイド2021と、 添付文書の記載用量が異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

ガンシクロビル添付文書より引用

ガンシクロビル

注意点

  • 好中球減少はG-CSFまたはGM-CSFを用いて対処することも考慮する
  • 耐性機序としてはUL97, UL54変異が有名
  • 以前は造血幹細胞移植患者のpre-emptive therapyとして頻用されていたが、レテルモビル(CMV予防薬)の登場により使用頻度は減ってきている
  • 副作用としては、催奇形性、精子形成の低下、発癌性が指摘されている

参考商品名

最終更新 : 2024年3月25日

ガンシクロビル
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
ガンシクロビル
ガンシクロビル

ガンシクロビル

GCV(デノシン®)
2022年02月07日更新

腎障害時の用量調整

CrCl初期治療維持治療
90~5mg/kg 12時間ごと5mg/kg 24時間ごと
70~905mg/kg 12時間ごと2.5~5mg/kg 24時間ごと
50~702.5mg/kg 12時間ごと2.5~5mg/kg 24時間ごと
25~502.5mg/kg 24時間ごと0.625~1.25mg/kg 24時間ごと
10~251.25mg/kg 24時間ごと0.625~1.25mg/kg 24時間ごと
0~101.25mg/kg 週3回0.625mg/kg 週3回
血液透析
導入期 1.25mg/kg 週に3回、維持期は0.625mg/kg 週に3回 (いずれも透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2021
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min

概要

GCV ガンシクロビル (デノシン®など)

ポイント

  • サイトメガロウイルス (CMV) 感染症に対する第一選択薬の1つ
  • 副作用として骨髄抑制の頻度が高い
  • 内服薬のバルガンシクロビルとセットでおさえる

どんなウイルスに効くの?

⭕サイトメガロウイルス

日常臨床で使用する疾患例

  • CMV食道炎・大腸炎・肺炎
  • CMV脳炎・網膜炎

※ HIV患者・造血幹細胞移植/固形臓器移植患者において使用頻度が高い

臨床使用例

  • 初期治療(Induction dose):5 mg/kg IV 1日2回 12時間ごと
  • 維持治療(Maintenance dose):5 mg/kg 1日1回 24時間ごと

※それぞれの治療期間に関しては疾患により異なるため割愛

サンフォード感染症治療ガイド2021と、 添付文書の記載用量が異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

ガンシクロビル添付文書より引用

ガンシクロビル

注意点

  • 好中球減少はG-CSFまたはGM-CSFを用いて対処することも考慮する
  • 耐性機序としてはUL97, UL54変異が有名
  • 以前は造血幹細胞移植患者のpre-emptive therapyとして頻用されていたが、レテルモビル(CMV予防薬)の登場により使用頻度は減ってきている
  • 副作用としては、催奇形性、精子形成の低下、発癌性が指摘されている

参考商品名

最終更新 : 2024年3月25日

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師

各領域の第一線の専門医が複数在籍

最新トピックに関する独自記事を配信中

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。