計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
50~750mg24時間毎
20~50750mg48時間毎
0~20500mg (初回750mg)48時間毎
血液透析
750mg 1回、その後500mg 48時間毎
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020
⚠保険用量とは異なるため、 実際の投与時には添付文書を確認すること.
CrCl
--
ml/min
レボフロキサシン
LVFX (クラビット®など)

ポイント

  1. 半減期が長く1日1回でOK
  2. レスピラトリーキノロンとして非定型肺炎を含む市中肺炎に幅広く効果あり.
  3. シプロフロキサシンとともに緑膿菌活性を有する唯一の内服薬.
  4. 薬剤耐性が問題となっており乱用は厳禁. 「かぜ」には処方してはいけない.
  5. 経口吸収率、組織移行性が良好

どんな細菌に効くの?

レボフロキサシン
  • 肺炎球菌・MSSAを含むGPCや、緑膿菌を含めたGNRを幅広くカバーする.
  • ただし、不適切使用により大腸菌など耐性増加に注意.
  • Mycoplasma、Chlamydophila、 Legionellaなどの非定型肺炎の起因菌に対しても活性を持つ
  • 肺結核・非結核性抗酸菌にも活性を有するがファーストチョイスではない

日常臨床で使用する疾患例

  • 緑膿菌による尿路感染症 (特に前立腺炎)、 肺炎、 術後創部感染などの選択薬の1つ.
  • 非定型肺炎に対しての第1選択薬の1つ(特にレジオネラ)
  • セフェピムの内服移行として使用

臨床使用例

1回 500mg-750mg 24時間毎 (1日1回)

⚠保険用量は、1回500mg 24時間毎までとなっている. 実際の投与時には添付文書と患者の状態を確認すること.

注意点

  • 非常に効果の高い内服抗菌薬であるが薬剤耐性が増加しており乱用は厳禁.
  • 「かぜ」や通常の気管支炎に処方しない.
  • 金属イオン(Fe、Mg、Ca、Al、Znなど) とは間隔をあけて投与 (キレートして吸収がおちるため).
  • 長期使用で腱付着部炎大動脈解離のリスク増加の報告あり.
  • NSAIDs併用でけいれん増加の報告あり.
  • 結核菌に活性を有するため、 肺結核を否定できないときにむやみに投与しない.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

レボフロキサシン
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
レボフロキサシン
レボフロキサシン

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LVFX(クラビット®)
2021年11月19日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
50~750mg24時間毎
20~50750mg48時間毎
0~20500mg (初回750mg)48時間毎
血液透析
750mg 1回、その後500mg 48時間毎
性別
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出典と注意点
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⚠保険用量とは異なるため、 実際の投与時には添付文書を確認すること.
CrCl
--
ml/min

概要

LVFX (クラビット®など)

ポイント

  1. 半減期が長く1日1回でOK
  2. レスピラトリーキノロンとして非定型肺炎を含む市中肺炎に幅広く効果あり.
  3. シプロフロキサシンとともに緑膿菌活性を有する唯一の内服薬.
  4. 薬剤耐性が問題となっており乱用は厳禁. 「かぜ」には処方してはいけない.
  5. 経口吸収率、組織移行性が良好

どんな細菌に効くの?

レボフロキサシン
  • 肺炎球菌・MSSAを含むGPCや、緑膿菌を含めたGNRを幅広くカバーする.
  • ただし、不適切使用により大腸菌など耐性増加に注意.
  • Mycoplasma、Chlamydophila、 Legionellaなどの非定型肺炎の起因菌に対しても活性を持つ
  • 肺結核・非結核性抗酸菌にも活性を有するがファーストチョイスではない

日常臨床で使用する疾患例

  • 緑膿菌による尿路感染症 (特に前立腺炎)、 肺炎、 術後創部感染などの選択薬の1つ.
  • 非定型肺炎に対しての第1選択薬の1つ(特にレジオネラ)
  • セフェピムの内服移行として使用

臨床使用例

1回 500mg-750mg 24時間毎 (1日1回)

⚠保険用量は、1回500mg 24時間毎までとなっている. 実際の投与時には添付文書と患者の状態を確認すること.

注意点

  • 非常に効果の高い内服抗菌薬であるが薬剤耐性が増加しており乱用は厳禁.
  • 「かぜ」や通常の気管支炎に処方しない.
  • 金属イオン(Fe、Mg、Ca、Al、Znなど) とは間隔をあけて投与 (キレートして吸収がおちるため).
  • 長期使用で腱付着部炎大動脈解離のリスク増加の報告あり.
  • NSAIDs併用でけいれん増加の報告あり.
  • 結核菌に活性を有するため、 肺結核を否定できないときにむやみに投与しない.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。