概要
計算
監修医師

R-ISSとは?

IMWG (国際骨髄腫作業部会:International Myeloma Working Group) により、 2015年に提唱された多発性骨髄腫の予後予測指標、 改訂国際病期分類 (Revised-International Staging System)である¹⁾。 2005年に提唱²⁾されたISSによる病期分類、 高リスク染色体異常の有無および血清LDH (乳酸脱水素酵素) 濃度によるリスクを考慮し、 改訂された。 

R-ISS
J Clin Oncol. 2015 Sep 10;33(26):2863-9.をもとに作図

iFISHとは?

間期核FISH(interphase fluorescence in situ hybridization:iFISH)法のことで染色体異常の有無を調べる検査

  1. high risk:del(17p) かつ/または t(4;14) かつ/または t(14;16) がある
  2. standard risk:high riskの染色体異常なし

使用上の注意点

再発性の多発性骨髄腫やMGUSでは使用できない。 また、 R-ISSにおいては約60%がR-ISS-Ⅱ (中リスク群) に分類され、 予後が異なる患者群が混在している可能性が指摘されている²⁾。 これらの問題を解決するため新たに2022年に提唱されたのが第2改訂国際病期分類 (Revised2-ISS: R2-ISS)である。

関連コンテンツ

多発性骨髄腫

🔢 SLiM-CRAB (診断基準)

🔢 ISS (国際病期分類)

🔢 R-ISS (改訂国際病期分類)

🔢 R2-ISS (第2改訂国際病期分類)

📘 造血器腫瘍診療ガイドライン2018補訂版

📘 造血細胞移植ガイドライン|MM、類縁疾患

参考文献

  1. Revised International Staging System for Multiple Myeloma: A Report From International Myeloma Working Group. J Clin Oncol. 2015 Sep 10;33(26):2863-9. PMID: 26240224
  2. International staging system for multiple myeloma. J Clin Oncol. 2005 May 20;23(15):3412-20. PMID:15809451

最終更新:2023年9月24日
監修医師:藤田医科大学 総合診療プログラム 溝江篤

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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R-ISS

多発性骨髄腫の改訂国際病期分類
2023年09月24日更新
概要
計算

R-ISSとは?

IMWG (国際骨髄腫作業部会:International Myeloma Working Group) により、 2015年に提唱された多発性骨髄腫の予後予測指標、 改訂国際病期分類 (Revised-International Staging System)である¹⁾。 2005年に提唱²⁾されたISSによる病期分類、 高リスク染色体異常の有無および血清LDH (乳酸脱水素酵素) 濃度によるリスクを考慮し、 改訂された。 

R-ISS
J Clin Oncol. 2015 Sep 10;33(26):2863-9.をもとに作図

iFISHとは?

間期核FISH(interphase fluorescence in situ hybridization:iFISH)法のことで染色体異常の有無を調べる検査

  1. high risk:del(17p) かつ/または t(4;14) かつ/または t(14;16) がある
  2. standard risk:high riskの染色体異常なし

使用上の注意点

再発性の多発性骨髄腫やMGUSでは使用できない。 また、 R-ISSにおいては約60%がR-ISS-Ⅱ (中リスク群) に分類され、 予後が異なる患者群が混在している可能性が指摘されている²⁾。 これらの問題を解決するため新たに2022年に提唱されたのが第2改訂国際病期分類 (Revised2-ISS: R2-ISS)である。

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🔢 R-ISS (改訂国際病期分類)

🔢 R2-ISS (第2改訂国際病期分類)

📘 造血器腫瘍診療ガイドライン2018補訂版

📘 造血細胞移植ガイドライン|MM、類縁疾患

参考文献

  1. Revised International Staging System for Multiple Myeloma: A Report From International Myeloma Working Group. J Clin Oncol. 2015 Sep 10;33(26):2863-9. PMID: 26240224
  2. International staging system for multiple myeloma. J Clin Oncol. 2005 May 20;23(15):3412-20. PMID:15809451

最終更新:2023年9月24日
監修医師:藤田医科大学 総合診療プログラム 溝江篤

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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