内容
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません.  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

ポイント

  1. 高齢男性の発熱では常に疑うべき疾患!
  2. 熱源不明の場合、本症を疑い直腸診を施行!
  3. 若年男性では性感染症の側面が強い!
  4. 腎盂腎炎精巣上体炎精巣炎を同時評価!

病態・疫学

急性細菌性前立腺炎の症状

  • 発熱、 悪寒、 倦怠感に加え、 排尿時違和感尿の色調変化などがみられる.
  • 合併症としての、菌血症精巣上体炎前立腺膿瘍を否定する.

急性細菌性前立腺炎の起炎菌

  • 35歳以下:性感染症考慮 (淋菌、クラミジア)
  • 35歳以上:腸内細菌腸球菌など

診断

直腸診と膿尿合併で診断

  • 前立腺の圧痛腫脹中心溝の消失を認め、 膿尿を合併することで診断する.
  • 菌血症助長のリスクがあり、 急性細菌性前立腺炎を疑う場合直腸診は最低限に留める.

性感染症のリスクが高い35歳以下

  • sexually activeの確認と以下検査.
  • 尿または性器分泌物のグラム染色、 一般培養、 淋菌、 クラミジアPCRの提出.

性感染症のリスクが低い35歳以上

  • 尿グラム染色一般培養の提出.
  • 治療開始前に血液培養も必ず採取しておく.

治療

⚠保険容量と異なることがございます. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

性感染症のリスクが高い35歳未満

性感染症のリスクが低い35歳以上

内服(外来例)

静注(入院例)

高度耐性緑膿菌やAmpC過剰産生菌、ESBL産生菌の関与が疑われる場合

慢性細菌性前立腺炎への移行が疑われる場合

最終更新:2022年2月28日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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前立腺炎

Prostatitis
2022年02月28日更新
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ポイント

  1. 高齢男性の発熱では常に疑うべき疾患!
  2. 熱源不明の場合、本症を疑い直腸診を施行!
  3. 若年男性では性感染症の側面が強い!
  4. 腎盂腎炎精巣上体炎精巣炎を同時評価!

病態・疫学

急性細菌性前立腺炎の症状

  • 発熱、 悪寒、 倦怠感に加え、 排尿時違和感尿の色調変化などがみられる.
  • 合併症としての、菌血症精巣上体炎前立腺膿瘍を否定する.

急性細菌性前立腺炎の起炎菌

  • 35歳以下:性感染症考慮 (淋菌、クラミジア)
  • 35歳以上:腸内細菌腸球菌など

診断

直腸診と膿尿合併で診断

  • 前立腺の圧痛腫脹中心溝の消失を認め、 膿尿を合併することで診断する.
  • 菌血症助長のリスクがあり、 急性細菌性前立腺炎を疑う場合直腸診は最低限に留める.

性感染症のリスクが高い35歳以下

  • sexually activeの確認と以下検査.
  • 尿または性器分泌物のグラム染色、 一般培養、 淋菌、 クラミジアPCRの提出.

性感染症のリスクが低い35歳以上

  • 尿グラム染色一般培養の提出.
  • 治療開始前に血液培養も必ず採取しておく.

治療

⚠保険容量と異なることがございます. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

性感染症のリスクが高い35歳未満

性感染症のリスクが低い35歳以上

内服(外来例)

静注(入院例)

高度耐性緑膿菌やAmpC過剰産生菌、ESBL産生菌の関与が疑われる場合

慢性細菌性前立腺炎への移行が疑われる場合

最終更新:2022年2月28日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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