薬剤情報
後発品
薬効分類ホスホマイシン系抗生物質
一般名ホスホマイシンナトリウム静注用
薬価587
メーカーMeijiSeikaファルマ
最終更新2023年07月改訂(第1版)

用法・用量

〈点滴静脈内注射〉

点滴静脈内注射時、通常、成人にはホスホマイシンとして1日2〜4g(力価)、また小児には1日100〜200mg(力価)/kgを2回に分け、補液100〜500mLに溶解して1〜2時間かけて静脈内に点滴注射する。

〈静脈内注射〉

通常、成人にはホスホマイシンとして1日2〜4g(力価)、また小児には1日100〜200mg(力価)/kgを2〜4回に分け、5分以上かけてゆっくり静脈内に注射する。溶解には静脈内注射の場合、日局注射用水又は日局ブドウ糖注射液を用い、本剤1〜2g(力価)を20mLに溶解する。

なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

敗血症、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

〈急性気管支炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

適応菌種

ホスホマイシンに感性のブドウ球菌属、大腸菌、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、緑膿菌。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも0.1%未満):胸内苦悶、呼吸困難、血圧低下、チアノーゼ、蕁麻疹、不快感等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。

11.1.2. 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.1.3. 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(いずれも0.1%未満)〔8.3参照〕。

11.1.4. 肝機能障害、黄疸(いずれも0.1%未満)〔8.3参照〕。

11.1.5. 痙攣(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇、ビリルビン上昇。

2). 血液:(0.1%未満)貧血、顆粒球減少、白血球減少、好酸球増多。

3). 腎臓:(0.1%未満)腎機能異常、浮腫、BUN上昇、蛋白尿、電解質異常。

4). 消化器:(0.1〜5%未満)下痢、(0.1%未満)口内炎、嘔気、嘔吐、腹痛、食欲不振。

5). 皮膚:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)紅斑、蕁麻疹、皮膚そう痒感。

6). 呼吸器系:(0.1%未満)咳嗽、喘息発作。

7). 神経系:(0.1%未満)しびれ感、眩暈。

8). 投与部位:(0.1〜5%未満)血管痛、(0.1%未満)静脈炎。

9). その他:(0.1%未満)頭痛、口渇、発赤、発熱、倦怠感、胸部不快感、胸部圧迫感、心悸亢進。

禁忌

ホスホマイシンに対して過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

8.2. 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること〔11.1.1参照〕。

・ 事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。

・ 投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。

・ 投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行う(特に、投与開始直後は注意深く観察する)。

8.3. 長期投与の患者では定期的に肝機能、腎機能、血液検査を行うことが望ましい〔9.1.2、11.1.3、11.1.4参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質のある患者。

9.1.2. 心不全、腎不全、高血圧症等ナトリウム摂取制限を要する患者:本剤は14.5mEq/g(力価)のナトリウムを含有する〔8.3、9.8高齢者の項参照〕。

(肝機能障害患者)

肝機能障害患者:肝障害が悪化するおそれがある。

高齢者

本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、一般に腎機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。特に心不全、腎不全、高血圧症等ナトリウム摂取制限を要する高齢者に投与する場合は用量に留意するなど注意すること〔9.1.2、16.5参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤調製時の注意

本剤の溶解時に溶解熱を発生し温かくなることがあるが、品質に影響はない。

14.2. 薬剤投与時の注意

14.2.1. 可能な限り点滴静脈内注射により使用することが望ましい。

14.2.2. 静脈炎、血管痛があらわれることがあるので、注射部位、注射方法に十分注意し、注射速度をできるだけ遅くすること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

ホスミシンS静注用1g
ホスミシンS静注用1g

ホスミシンS静注用1g

ホスホマイシン系抗生物質
2023年07月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類ホスホマイシン系抗生物質
一般名ホスホマイシンナトリウム静注用
薬価587
メーカーMeijiSeikaファルマ
最終更新2023年07月改訂(第1版)

用法・用量

〈点滴静脈内注射〉

点滴静脈内注射時、通常、成人にはホスホマイシンとして1日2〜4g(力価)、また小児には1日100〜200mg(力価)/kgを2回に分け、補液100〜500mLに溶解して1〜2時間かけて静脈内に点滴注射する。

〈静脈内注射〉

通常、成人にはホスホマイシンとして1日2〜4g(力価)、また小児には1日100〜200mg(力価)/kgを2〜4回に分け、5分以上かけてゆっくり静脈内に注射する。溶解には静脈内注射の場合、日局注射用水又は日局ブドウ糖注射液を用い、本剤1〜2g(力価)を20mLに溶解する。

なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

敗血症、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

〈急性気管支炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

適応菌種

ホスホマイシンに感性のブドウ球菌属、大腸菌、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、緑膿菌。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも0.1%未満):胸内苦悶、呼吸困難、血圧低下、チアノーゼ、蕁麻疹、不快感等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。

11.1.2. 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.1.3. 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(いずれも0.1%未満)〔8.3参照〕。

11.1.4. 肝機能障害、黄疸(いずれも0.1%未満)〔8.3参照〕。

11.1.5. 痙攣(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇、ビリルビン上昇。

2). 血液:(0.1%未満)貧血、顆粒球減少、白血球減少、好酸球増多。

3). 腎臓:(0.1%未満)腎機能異常、浮腫、BUN上昇、蛋白尿、電解質異常。

4). 消化器:(0.1〜5%未満)下痢、(0.1%未満)口内炎、嘔気、嘔吐、腹痛、食欲不振。

5). 皮膚:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)紅斑、蕁麻疹、皮膚そう痒感。

6). 呼吸器系:(0.1%未満)咳嗽、喘息発作。

7). 神経系:(0.1%未満)しびれ感、眩暈。

8). 投与部位:(0.1〜5%未満)血管痛、(0.1%未満)静脈炎。

9). その他:(0.1%未満)頭痛、口渇、発赤、発熱、倦怠感、胸部不快感、胸部圧迫感、心悸亢進。

禁忌

ホスホマイシンに対して過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

8.2. 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること〔11.1.1参照〕。

・ 事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。

・ 投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。

・ 投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行う(特に、投与開始直後は注意深く観察する)。

8.3. 長期投与の患者では定期的に肝機能、腎機能、血液検査を行うことが望ましい〔9.1.2、11.1.3、11.1.4参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質のある患者。

9.1.2. 心不全、腎不全、高血圧症等ナトリウム摂取制限を要する患者:本剤は14.5mEq/g(力価)のナトリウムを含有する〔8.3、9.8高齢者の項参照〕。

(肝機能障害患者)

肝機能障害患者:肝障害が悪化するおそれがある。

高齢者

本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、一般に腎機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。特に心不全、腎不全、高血圧症等ナトリウム摂取制限を要する高齢者に投与する場合は用量に留意するなど注意すること〔9.1.2、16.5参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤調製時の注意

本剤の溶解時に溶解熱を発生し温かくなることがあるが、品質に影響はない。

14.2. 薬剤投与時の注意

14.2.1. 可能な限り点滴静脈内注射により使用することが望ましい。

14.2.2. 静脈炎、血管痛があらわれることがあるので、注射部位、注射方法に十分注意し、注射速度をできるだけ遅くすること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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