薬剤情報
後発品
薬効分類鎮咳薬 > 選択的P2X3受容体拮抗薬
一般名ゲーファピキサントクエン酸塩錠
薬価187.4
メーカーMSD
最終更新2023年05月改訂(第2版)

用法・用量

通常、成人にはゲーファピキサントとして1回45mgを1日2回経口投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

重度腎機能障害で透析を必要としない(eGFR 30mL/min/1.73㎡未満で透析を必要としない)患者には、本剤45mgを1日1回投与すること〔9.2腎機能障害患者、9.2.1、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕。

効能・効果

難治性慢性咳嗽。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

最新のガイドライン等を参考に、慢性咳嗽の原因となる病歴、職業、環境要因、臨床検査結果等を含めた包括的な診断に基づく十分な治療を行っても咳嗽が継続する場合に使用を考慮すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 胃腸障害:(5%以上)悪心、口内乾燥、(5%未満)下痢、上腹部痛、消化不良、口の感覚鈍麻、流涎過多、口の錯感覚。

2). 感染症及び寄生虫症:(5%未満)上気道感染。

3). 代謝及び栄養障害:(5%未満)食欲減退。

4). 神経系障害:(5%以上)味覚不全(40.4%)、味覚消失、味覚減退、味覚障害[味覚不全は、主に苦味、金属味及び/又は塩味としても報告され、味覚関連の副作用(味覚不全、味覚消失、味覚減退、味覚障害)の発現割合は63.1%であった(大多数は、ゲーファピキサントの投与開始後9日以内に発現し、軽度又は中等度であり、ゲーファピキサントの投与中又は投与中止により改善した)。なお、味覚関連の副作用は曝露量依存的に増加する傾向が認められている]、(5%未満)浮動性めまい。

5). 呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(5%未満)咳嗽、口腔咽頭痛。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

本剤による咳嗽の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、漫然と投与しないこと。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴のある患者:交叉過敏症があらわれる可能性がある(本剤の有効成分であるゲーファピキサントは、スルホンアミド基を有する)。

(腎機能障害患者)

腎機能障害患者:腎機能検査を定期的に実施することが望ましい(なお、味覚異常は曝露量依存的に増加する傾向が認められている)〔7.用法及び用量に関連する注意、9.8高齢者の項、15.1.1、15.2参照〕。

9.2.1. 重度腎機能障害で透析を必要としない(eGFR 30mL/min/1.73㎡未満で透析を必要としない)患者:ゲーファピキサントの曝露量の上昇が認められた〔7.用法及び用量に関連する注意、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕。

9.2.2. 透析を必要とする末期腎不全患者:推奨される用法及び用量の調節を設定するための十分なデータは得られていない〔13.1参照〕。

高齢者

腎機能に注意し、必要に応じて用法及び用量を調節すること(本剤は腎排泄型の薬剤であり、一般に腎機能が低下していることが多いので、本剤による副作用のリスクが増加するおそれがある)〔7.用法及び用量に関連する注意、9.2腎機能障害患者の項、9.2.1、16.6.1参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ラット及びウサギにおいて胎盤移行が認められ、臨床用量(1回45mgを1日2回投与)の約12倍(ラット)の曝露量では、軽度の胎仔体重減少が認められた)。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ラットで乳汁中への移行が報告されている)。

小児等

18歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 処置

過量投与時、ゲーファピキサントは、血液透析により一部除去される〔9.2.2参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

その他の注意

15.1. 臨床使用に基づく情報

15.1.1. プラセボを対照とした国際共同第3相試験(027試験)及び海外第3相試験(030試験)の併合データにおいて、ゲーファピキサント45mgを1日2回投与した患者683例のうち4例で、膀胱結石1例、尿路結石2例、腎結石症1例が報告された(0.8/100人・年)。一方、プラセボを投与した患者675例のうち3例で、腎結石症2例、尿管結石症1例が報告された(0.5/100人・年)〔9.2腎機能障害患者の項、15.2参照〕。

15.1.2. 気道陽圧を使用していない中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸(PAPを使用していない中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸)の患者(19例)を対象とした海外臨床試験において、ゲーファピキサント1日180mgの就寝前投与は、プラセボ投与と比較して、すべての睡眠段階にわたって、平均酸素飽和度低下(SaO2低下)及びSaO2が90%未満であった時間の割合の平均が上昇していたが、主要評価項目である無呼吸低呼吸指数(AHI)に違いはなかった。閉塞性睡眠時無呼吸と、難治性の慢性咳嗽の併発例での本剤45mgの1日2回投与では、これらの臨床的な相関性は不明である。

15.2. 非臨床試験に基づく情報

ラットに6ヵ月間、又はイヌに9ヵ月間ゲーファピキサントを経口投与すると、ゲーファピキサントからなる尿中結晶がみられ、さらに臨床用量(1回45mgを1日2回投与)での曝露量の4倍(ラット)及び26倍(イヌ)を超える曝露量では、回復性のある腎病変、尿管病変及び膀胱病変(ラット)又は尿細管病変(イヌ)を認めた〔9.2腎機能障害患者の項、15.1.1参照〕。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

リフヌア錠45mg
後発品はありません
リフヌア錠45mg
リフヌア錠45mg

リフヌア錠45mg

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2023年05月改訂(第2版)
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後発品
薬効分類鎮咳薬 > 選択的P2X3受容体拮抗薬
一般名ゲーファピキサントクエン酸塩錠
薬価187.4
メーカーMSD
最終更新2023年05月改訂(第2版)

用法・用量

通常、成人にはゲーファピキサントとして1回45mgを1日2回経口投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

重度腎機能障害で透析を必要としない(eGFR 30mL/min/1.73㎡未満で透析を必要としない)患者には、本剤45mgを1日1回投与すること〔9.2腎機能障害患者、9.2.1、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕。

効能・効果

難治性慢性咳嗽。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

最新のガイドライン等を参考に、慢性咳嗽の原因となる病歴、職業、環境要因、臨床検査結果等を含めた包括的な診断に基づく十分な治療を行っても咳嗽が継続する場合に使用を考慮すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 胃腸障害:(5%以上)悪心、口内乾燥、(5%未満)下痢、上腹部痛、消化不良、口の感覚鈍麻、流涎過多、口の錯感覚。

2). 感染症及び寄生虫症:(5%未満)上気道感染。

3). 代謝及び栄養障害:(5%未満)食欲減退。

4). 神経系障害:(5%以上)味覚不全(40.4%)、味覚消失、味覚減退、味覚障害[味覚不全は、主に苦味、金属味及び/又は塩味としても報告され、味覚関連の副作用(味覚不全、味覚消失、味覚減退、味覚障害)の発現割合は63.1%であった(大多数は、ゲーファピキサントの投与開始後9日以内に発現し、軽度又は中等度であり、ゲーファピキサントの投与中又は投与中止により改善した)。なお、味覚関連の副作用は曝露量依存的に増加する傾向が認められている]、(5%未満)浮動性めまい。

5). 呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(5%未満)咳嗽、口腔咽頭痛。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

本剤による咳嗽の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、漫然と投与しないこと。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴のある患者:交叉過敏症があらわれる可能性がある(本剤の有効成分であるゲーファピキサントは、スルホンアミド基を有する)。

(腎機能障害患者)

腎機能障害患者:腎機能検査を定期的に実施することが望ましい(なお、味覚異常は曝露量依存的に増加する傾向が認められている)〔7.用法及び用量に関連する注意、9.8高齢者の項、15.1.1、15.2参照〕。

9.2.1. 重度腎機能障害で透析を必要としない(eGFR 30mL/min/1.73㎡未満で透析を必要としない)患者:ゲーファピキサントの曝露量の上昇が認められた〔7.用法及び用量に関連する注意、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕。

9.2.2. 透析を必要とする末期腎不全患者:推奨される用法及び用量の調節を設定するための十分なデータは得られていない〔13.1参照〕。

高齢者

腎機能に注意し、必要に応じて用法及び用量を調節すること(本剤は腎排泄型の薬剤であり、一般に腎機能が低下していることが多いので、本剤による副作用のリスクが増加するおそれがある)〔7.用法及び用量に関連する注意、9.2腎機能障害患者の項、9.2.1、16.6.1参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ラット及びウサギにおいて胎盤移行が認められ、臨床用量(1回45mgを1日2回投与)の約12倍(ラット)の曝露量では、軽度の胎仔体重減少が認められた)。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ラットで乳汁中への移行が報告されている)。

小児等

18歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 処置

過量投与時、ゲーファピキサントは、血液透析により一部除去される〔9.2.2参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

その他の注意

15.1. 臨床使用に基づく情報

15.1.1. プラセボを対照とした国際共同第3相試験(027試験)及び海外第3相試験(030試験)の併合データにおいて、ゲーファピキサント45mgを1日2回投与した患者683例のうち4例で、膀胱結石1例、尿路結石2例、腎結石症1例が報告された(0.8/100人・年)。一方、プラセボを投与した患者675例のうち3例で、腎結石症2例、尿管結石症1例が報告された(0.5/100人・年)〔9.2腎機能障害患者の項、15.2参照〕。

15.1.2. 気道陽圧を使用していない中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸(PAPを使用していない中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸)の患者(19例)を対象とした海外臨床試験において、ゲーファピキサント1日180mgの就寝前投与は、プラセボ投与と比較して、すべての睡眠段階にわたって、平均酸素飽和度低下(SaO2低下)及びSaO2が90%未満であった時間の割合の平均が上昇していたが、主要評価項目である無呼吸低呼吸指数(AHI)に違いはなかった。閉塞性睡眠時無呼吸と、難治性の慢性咳嗽の併発例での本剤45mgの1日2回投与では、これらの臨床的な相関性は不明である。

15.2. 非臨床試験に基づく情報

ラットに6ヵ月間、又はイヌに9ヵ月間ゲーファピキサントを経口投与すると、ゲーファピキサントからなる尿中結晶がみられ、さらに臨床用量(1回45mgを1日2回投与)での曝露量の4倍(ラット)及び26倍(イヌ)を超える曝露量では、回復性のある腎病変、尿管病変及び膀胱病変(ラット)又は尿細管病変(イヌ)を認めた〔9.2腎機能障害患者の項、15.1.1参照〕。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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