治療スケジュール
概要
監修医師

Dasatinib:ダサチニブ(スプリセル®)

投与量コース投与日
70mg/回 1日2回 経口1~Day 1~84

PSL:プレドニゾロン(プレドニン®)

投与量コース投与日
60mg/m²1~Day 1~24
※Day 25以降は1週間かけて漸減・中止

その他

急性リンパ性白血病の診断後、 Prephase PSL (10-60mg/m²)を7日間投与した後に開始する.
65歳以上の高齢者でPh染色体陽性の場合に開始する.
Dasatinibは70mg/回 1日2回で開始. 90mg/回 1日2回まで増量可.
Day 22、43にMTX 0.2~0.4mg/kg 髄注を行う (概要欄記載の文献参照).
レジメン
Dasatinib+PSL
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

スプリセル® (添付文書 / 適正使用ガイド)

*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

GIMEMA LAL1205試験¹⁾より引用

  • 体重増加 (1.9%、 ≧Grade3 0%).
  • 不明熱 (5.7%、 ≧Grade3 0%).
  • 胸水貯留 (3.8%、 ≧Grade3 0%).
  • 浮腫 (1.9%、 ≧Grade3 0%).
  • 嘔気・嘔吐 (1.9%、 ≧Grade3 1.9%).
  • タンパク尿 (1.9%、 ≧Grade3 1.9%).
  • 高トランスアミナーゼ血症 (1.9%、 ≧Grade3 1.9%).

特徴と注意点

  • 高齢者(≧65歳)のPh陽性ALLに対して推奨されるレジメン.
  • 早期治療関連死亡がなく安全なCRを期待できる. ²⁾
  • CYP3A4関連の相互作用に注意.
  • 肝機能障害患者、 腎機能障害患者における臨床試験は実施されていない.
ただし肝代謝型薬剤であるので肝障害患者では暴露量増加に注意.

ダサチニブの副作用と対策

  • 胸水貯留に注意、 頻回の体重測定を推奨.
  • 間質性肺疾患が発現することがあるので注意.
  • QT延長に注意、 ハイリスク患者では心電図モニタリングを推奨.
  • その他詳細は慢性骨髄性白血病、 ダサチニブの項を参照.

関連する臨床試験の結果

GIMEMA LAL1205試験¹⁾

概要

  • 多施設共同第2相シングルアーム試験.
  • 対象:18歳以上の初発Ph陽性ALL患者53例.
  • 主要評価項目:ダサチニブ導入後のCHR率
  • 副次評価項目:毒性、免疫表現型反応率、分子反応率、DFS、再発率、OS
Ph:フィラデルフィア染色体 ALL:急性リンパ性白血病 CHR: 血液学的完全寛解 DFS:無病生存期間 OS:全生存期間

結果

  • CHR率:100%
  • 20ヵ月OS:69%
  • 20ヵ月DFS:51%

参考文献

  1. Blood. 2011 Dec 15;118(25):6521-8.
  2. 日本血液学会 造血器腫瘍診療ガイドライン

最終更新:2022年8月16日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

レジメン
Dasatinib+PSL
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
レジメン
Dasatinib+PSL
レジメン
Dasatinib+PSL

Dasatinib+PSL

ダサチニブ、プレドニゾロン(高齢者Ph陽性ALL)
2023年05月14日更新

Dasatinib:ダサチニブ(スプリセル®)

投与量コース投与日
70mg/回 1日2回 経口1~Day 1~84

PSL:プレドニゾロン(プレドニン®)

投与量コース投与日
60mg/m²1~Day 1~24
※Day 25以降は1週間かけて漸減・中止

その他

急性リンパ性白血病の診断後、 Prephase PSL (10-60mg/m²)を7日間投与した後に開始する.
65歳以上の高齢者でPh染色体陽性の場合に開始する.
Dasatinibは70mg/回 1日2回で開始. 90mg/回 1日2回まで増量可.
Day 22、43にMTX 0.2~0.4mg/kg 髄注を行う (概要欄記載の文献参照).

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

スプリセル® (添付文書 / 適正使用ガイド)

*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

GIMEMA LAL1205試験¹⁾より引用

  • 体重増加 (1.9%、 ≧Grade3 0%).
  • 不明熱 (5.7%、 ≧Grade3 0%).
  • 胸水貯留 (3.8%、 ≧Grade3 0%).
  • 浮腫 (1.9%、 ≧Grade3 0%).
  • 嘔気・嘔吐 (1.9%、 ≧Grade3 1.9%).
  • タンパク尿 (1.9%、 ≧Grade3 1.9%).
  • 高トランスアミナーゼ血症 (1.9%、 ≧Grade3 1.9%).

特徴と注意点

  • 高齢者(≧65歳)のPh陽性ALLに対して推奨されるレジメン.
  • 早期治療関連死亡がなく安全なCRを期待できる. ²⁾
  • CYP3A4関連の相互作用に注意.
  • 肝機能障害患者、 腎機能障害患者における臨床試験は実施されていない.
ただし肝代謝型薬剤であるので肝障害患者では暴露量増加に注意.

ダサチニブの副作用と対策

  • 胸水貯留に注意、 頻回の体重測定を推奨.
  • 間質性肺疾患が発現することがあるので注意.
  • QT延長に注意、 ハイリスク患者では心電図モニタリングを推奨.
  • その他詳細は慢性骨髄性白血病、 ダサチニブの項を参照.

関連する臨床試験の結果

GIMEMA LAL1205試験¹⁾

概要

  • 多施設共同第2相シングルアーム試験.
  • 対象:18歳以上の初発Ph陽性ALL患者53例.
  • 主要評価項目:ダサチニブ導入後のCHR率
  • 副次評価項目:毒性、免疫表現型反応率、分子反応率、DFS、再発率、OS
Ph:フィラデルフィア染色体 ALL:急性リンパ性白血病 CHR: 血液学的完全寛解 DFS:無病生存期間 OS:全生存期間

結果

  • CHR率:100%
  • 20ヵ月OS:69%
  • 20ヵ月DFS:51%

参考文献

  1. Blood. 2011 Dec 15;118(25):6521-8.
  2. 日本血液学会 造血器腫瘍診療ガイドライン

最終更新:2022年8月16日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(血液)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。