アファチニブ (ジオトリフ®)
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
40mg/日 経口 | 連日内服 | Day 1~ |
適応は、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌。 |
患者の状態により適宜増減するが、 1日1回50mgまで増量できる。 |
連日内服、 PDまで継続する。 |
1日1回40mgで3週間以上投与し、 下痢、 皮膚障害、 口内炎及びその他のグレード2以上の副作用が認められない場合は増量してもよい。 |
食後に本剤を投与した場合、 Cmax及びAUCが低下するとの報告があり、 食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後3時間までの間の服用は避ける。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
通常、 成人には1日1回40mgを空腹時に経口投与 (1日1回50mgまで増量可能)
一旦減量した後は、 増量を行わないこと。 20mgで忍容性が得られなければ中止。
※50mgへの増量について
1日1回40mgで3週間以上投与し、 下痢、 皮膚障害、 口内炎、その他のGrade 2以上の副作用が認められない場合1日1回50mgに増量してもよい。
※食前後の服用は避ける
食後に本剤を投与した場合、 Cmax及びAUCが低下するとの報告がある。 食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後3時間までの間の服用は避けること。
日本肺癌学会の各種手引きやHOKUTO編集部のまとめコンテンツを参照ください。
▼PS 0-1の場合
1次治療としてオシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:A)。
その他のEGFR-TKIでの「提案」は下記のとおり
- Gefitinib+CBDCA/PEM (提案 2A)
- Erlotinib+RAM (提案 2A)
- Dacomitinib (提案 2B)
▼PS 2の場合
1次治療として、 EGFR-TKI単剤療法を行うよう「推奨」する (1C) Gefitinib+CBDCA/PEMを行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。
▼PS 3~4
1次治療として、 ゲフィチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (1C)
▼Uncommon mutation
エクソン18-21の遺伝子変異 (E709X、G719X、S768I、P848L、L861Q、エクソン19の挿入変異など) にはEGFR-TKI単剤療法を行うよう「提案」する (2C)
EGFR-TKI未治療のT790M変異にオシメルチニブ単剤療法を行うよう「提案」する (2D)
エクソン20の挿入変異にはEGFR-TKI療法を行わないよう「推奨」する (1C)
▼EGFR遺伝子変異陽性の2次治療以降
1次治療EGFR-TKI耐性または増悪後のT790M変異陽性例に対して、 オシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」(1B)
Lancet Oncol. 2016 May;17(5):577-89.
化学療法未治療のEGFR遺伝子変異 (Exon19の欠失変異 (Del19)、 Exon21のL858R変異等) 陽性NSCLC (腺癌) 患者を対象に、 Afatinibの有効性及び安全性について、 ペメトレキセド+シスプラチン (PEM+CDDP) の併用療法を対照として評価した国際共同第Ⅲ相試験
・ Afatinib群 :230例
・ PEM+CDDP群:115例
無増悪生存期間 (PFS) 中央値
・ Afatinib群 :11.1ヵ月
・ PEM+CDDP群:6.9ヵ月
1) 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 「ジオトリフ®適正使用ガイド」 2022年9月作成 [最終閲覧 : 2023/03/02]
2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2023年版
最終更新日 : 2024年3月2日
HOKUTO編集部医師監修
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
40mg/日 経口 | 連日内服 | Day 1~ |
適応は、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌。 |
患者の状態により適宜増減するが、 1日1回50mgまで増量できる。 |
連日内服、 PDまで継続する。 |
1日1回40mgで3週間以上投与し、 下痢、 皮膚障害、 口内炎及びその他のグレード2以上の副作用が認められない場合は増量してもよい。 |
食後に本剤を投与した場合、 Cmax及びAUCが低下するとの報告があり、 食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後3時間までの間の服用は避ける。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
通常、 成人には1日1回40mgを空腹時に経口投与 (1日1回50mgまで増量可能)
一旦減量した後は、 増量を行わないこと。 20mgで忍容性が得られなければ中止。
※50mgへの増量について
1日1回40mgで3週間以上投与し、 下痢、 皮膚障害、 口内炎、その他のGrade 2以上の副作用が認められない場合1日1回50mgに増量してもよい。
※食前後の服用は避ける
食後に本剤を投与した場合、 Cmax及びAUCが低下するとの報告がある。 食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後3時間までの間の服用は避けること。
日本肺癌学会の各種手引きやHOKUTO編集部のまとめコンテンツを参照ください。
▼PS 0-1の場合
1次治療としてオシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:A)。
その他のEGFR-TKIでの「提案」は下記のとおり
- Gefitinib+CBDCA/PEM (提案 2A)
- Erlotinib+RAM (提案 2A)
- Dacomitinib (提案 2B)
▼PS 2の場合
1次治療として、 EGFR-TKI単剤療法を行うよう「推奨」する (1C) Gefitinib+CBDCA/PEMを行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。
▼PS 3~4
1次治療として、 ゲフィチニブ単剤療法を行うよう「推奨」する (1C)
▼Uncommon mutation
エクソン18-21の遺伝子変異 (E709X、G719X、S768I、P848L、L861Q、エクソン19の挿入変異など) にはEGFR-TKI単剤療法を行うよう「提案」する (2C)
EGFR-TKI未治療のT790M変異にオシメルチニブ単剤療法を行うよう「提案」する (2D)
エクソン20の挿入変異にはEGFR-TKI療法を行わないよう「推奨」する (1C)
▼EGFR遺伝子変異陽性の2次治療以降
1次治療EGFR-TKI耐性または増悪後のT790M変異陽性例に対して、 オシメルチニブ単剤療法を行うよう「推奨」(1B)
Lancet Oncol. 2016 May;17(5):577-89.
化学療法未治療のEGFR遺伝子変異 (Exon19の欠失変異 (Del19)、 Exon21のL858R変異等) 陽性NSCLC (腺癌) 患者を対象に、 Afatinibの有効性及び安全性について、 ペメトレキセド+シスプラチン (PEM+CDDP) の併用療法を対照として評価した国際共同第Ⅲ相試験
・ Afatinib群 :230例
・ PEM+CDDP群:115例
無増悪生存期間 (PFS) 中央値
・ Afatinib群 :11.1ヵ月
・ PEM+CDDP群:6.9ヵ月
1) 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 「ジオトリフ®適正使用ガイド」 2022年9月作成 [最終閲覧 : 2023/03/02]
2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2023年版
最終更新日 : 2024年3月2日
HOKUTO編集部医師監修
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
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なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
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