薬剤情報
後発品
薬効分類免疫抑制薬 > α4インテグリン阻害薬
一般名カロテグラストメチル錠
薬価199.7
メーカーEAファーマ
最終更新2023年06月改訂(第2版)

用法・用量

通常、成人にはカロテグラストメチルとして1回960mgを1日3回食後経口投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 8週間投与しても臨床症状や内視鏡所見等による改善効果が得られない場合、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。

7.2. 他のインテグリン拮抗薬であるナタリズマブ(遺伝子組換え)においてPMLの発現が報告されている(本剤のPML発現リスクを低減するため、投与期間は6ヵ月までとし、6ヵ月以内に寛解に至った場合はその時点で投与を終了し、また、本剤による治療を再度行う場合には、投与終了から8週間以上あけること)〔5.2、8.2、9.1.1、11.1.1参照〕。

効能・効果

中等症の潰瘍性大腸炎(5−アミノサリチル酸製剤による治療で効果不十分な場合に限る)。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

5.1. 過去の治療において、5−アミノサリチル酸製剤による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与すること。

5.2. 本剤は維持療法のために投与しないこと(本剤の進行性多巣性白質脳症(PML)発現リスクを考慮し、臨床試験では維持療法について検討していない)〔7.2、11.1.1、17.1.1参照〕。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔5.2、7.2、8.2、9.1.1参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(1%未満)薬物過敏症。

2). 肝臓:(1〜5%未満)肝機能異常、AST増加、LDH増加、(1%未満)ALT増加、γ−GTP増加。

3). 精神神経系:(1〜5%未満)頭痛、(1%未満)感覚鈍麻。

4). 消化器:(1〜5%未満)悪心、腹部不快感、(1%未満)嘔吐、口内炎、胃食道逆流性疾患、胃腸炎、消化不良、腹部膨満、腹痛。

5). 血液・免疫系:(1〜5%未満)白血球数増加。

6). 筋・骨格系:(1〜5%未満)関節痛。

7). 皮膚:(1%未満)発疹、蕁麻疹。

8). 泌尿器:(1〜5%未満)尿中蛋白陽性。

9). その他:(1〜5%未満)上咽頭炎、上気道炎症、発熱、CRP増加、(1%未満)鼻出血、アミラーゼ増加。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。

2.3. 重度肝機能障害(Child−Pugh分類C)を有する患者〔9.3.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 本剤はα4インテグリンに結合しリンパ球の遊走を阻害するため、感染症に対する免疫能に影響を及ぼす可能性があるので、本剤の投与に際しては十分な観察を行い、感染症の発現や感染症増悪に注意すること。

8.2. 本剤と他の免疫抑制剤の併用について臨床試験は実施していないため、本剤との併用を避けること。また、ナタリズマブ<遺伝子組換え>投与中の患者では、本剤との併用を避けること。ナタリズマブ<遺伝子組換え>を過去に投与された患者に本剤を投与する際はPMLの発現に十分注意すること〔7.2、11.1.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 免疫不全患者又は免疫抑制剤使用等により高度免疫抑制状態にある患者:PMLの発現リスクが高い可能性がある〔7.2、11.1.1参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度肝機能障害患者(Child−Pugh分類C):投与しないこと(中等度の肝機能障害患者に投与した場合にカロテグラストメチル及び活性代謝物であるカロテグラストの血中濃度の上昇が認められており、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔2.3参照〕。

9.3.2. 中等度肝機能障害患者(Child−Pugh分類B)又は胆道閉塞のある患者:減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(胆道閉塞のある患者を含む中等度の肝機能障害患者に投与した場合にカロテグラストメチル及び活性代謝物であるカロテグラストの血中濃度の上昇が認められている)〔16.6.1参照〕。

(生殖能を有する者)

妊娠可能な女性:妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。

相互作用

カロテグラストメチルはCYP3A4阻害作用を有する。また、本剤の活性代謝物であるカロテグラストはOATP1B1及びOATP1B3の基質である。

10.2. 併用注意:

1). CYP3A4の基質となる薬剤(ミダゾラム、アトルバスタチン等)〔16.7.1、16.7.2参照〕[これらの薬剤の作用が増強される可能性がある(カロテグラストメチルのCYP3A4阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。

2). OATP1B1を阻害する薬剤及びOATP1B3を阻害する薬剤(リファンピシン等)〔16.7.4参照〕[本剤の活性代謝物であるカロテグラストの作用が増強される可能性があるので、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(これらの薬剤の肝取り込みトランスポーター(OATP1B1及びOATP1B3)阻害作用により、カロテグラストの血中濃度が上昇する可能性がある)]。

高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないこと(動物実験(マウス)において、臨床推奨用量の1.33倍以上の曝露で左心房小型、胸骨分節糸状癒合、胸骨分節配列異常、腸短小(結腸短小)、着床後死亡数高値、着床後死亡率高値及び生存胎仔数低値が認められている)〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で本剤の乳汁中への移行が認められている)。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

(取扱い上の注意)

本剤は吸湿性が強いので、アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。また、保存に際してPTPシートを破損しないよう注意すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

カログラ錠120mg
後発品はありません
カログラ錠120mg
カログラ錠120mg

カログラ錠120mg

免疫抑制薬 > α4インテグリン阻害薬
2023年06月改訂(第2版)
薬剤情報
後発品
薬効分類免疫抑制薬 > α4インテグリン阻害薬
一般名カロテグラストメチル錠
薬価199.7
メーカーEAファーマ
最終更新2023年06月改訂(第2版)

用法・用量

通常、成人にはカロテグラストメチルとして1回960mgを1日3回食後経口投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 8週間投与しても臨床症状や内視鏡所見等による改善効果が得られない場合、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。

7.2. 他のインテグリン拮抗薬であるナタリズマブ(遺伝子組換え)においてPMLの発現が報告されている(本剤のPML発現リスクを低減するため、投与期間は6ヵ月までとし、6ヵ月以内に寛解に至った場合はその時点で投与を終了し、また、本剤による治療を再度行う場合には、投与終了から8週間以上あけること)〔5.2、8.2、9.1.1、11.1.1参照〕。

効能・効果

中等症の潰瘍性大腸炎(5−アミノサリチル酸製剤による治療で効果不十分な場合に限る)。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

5.1. 過去の治療において、5−アミノサリチル酸製剤による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与すること。

5.2. 本剤は維持療法のために投与しないこと(本剤の進行性多巣性白質脳症(PML)発現リスクを考慮し、臨床試験では維持療法について検討していない)〔7.2、11.1.1、17.1.1参照〕。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔5.2、7.2、8.2、9.1.1参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(1%未満)薬物過敏症。

2). 肝臓:(1〜5%未満)肝機能異常、AST増加、LDH増加、(1%未満)ALT増加、γ−GTP増加。

3). 精神神経系:(1〜5%未満)頭痛、(1%未満)感覚鈍麻。

4). 消化器:(1〜5%未満)悪心、腹部不快感、(1%未満)嘔吐、口内炎、胃食道逆流性疾患、胃腸炎、消化不良、腹部膨満、腹痛。

5). 血液・免疫系:(1〜5%未満)白血球数増加。

6). 筋・骨格系:(1〜5%未満)関節痛。

7). 皮膚:(1%未満)発疹、蕁麻疹。

8). 泌尿器:(1〜5%未満)尿中蛋白陽性。

9). その他:(1〜5%未満)上咽頭炎、上気道炎症、発熱、CRP増加、(1%未満)鼻出血、アミラーゼ増加。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。

2.3. 重度肝機能障害(Child−Pugh分類C)を有する患者〔9.3.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 本剤はα4インテグリンに結合しリンパ球の遊走を阻害するため、感染症に対する免疫能に影響を及ぼす可能性があるので、本剤の投与に際しては十分な観察を行い、感染症の発現や感染症増悪に注意すること。

8.2. 本剤と他の免疫抑制剤の併用について臨床試験は実施していないため、本剤との併用を避けること。また、ナタリズマブ<遺伝子組換え>投与中の患者では、本剤との併用を避けること。ナタリズマブ<遺伝子組換え>を過去に投与された患者に本剤を投与する際はPMLの発現に十分注意すること〔7.2、11.1.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 免疫不全患者又は免疫抑制剤使用等により高度免疫抑制状態にある患者:PMLの発現リスクが高い可能性がある〔7.2、11.1.1参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度肝機能障害患者(Child−Pugh分類C):投与しないこと(中等度の肝機能障害患者に投与した場合にカロテグラストメチル及び活性代謝物であるカロテグラストの血中濃度の上昇が認められており、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔2.3参照〕。

9.3.2. 中等度肝機能障害患者(Child−Pugh分類B)又は胆道閉塞のある患者:減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(胆道閉塞のある患者を含む中等度の肝機能障害患者に投与した場合にカロテグラストメチル及び活性代謝物であるカロテグラストの血中濃度の上昇が認められている)〔16.6.1参照〕。

(生殖能を有する者)

妊娠可能な女性:妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。

相互作用

カロテグラストメチルはCYP3A4阻害作用を有する。また、本剤の活性代謝物であるカロテグラストはOATP1B1及びOATP1B3の基質である。

10.2. 併用注意:

1). CYP3A4の基質となる薬剤(ミダゾラム、アトルバスタチン等)〔16.7.1、16.7.2参照〕[これらの薬剤の作用が増強される可能性がある(カロテグラストメチルのCYP3A4阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。

2). OATP1B1を阻害する薬剤及びOATP1B3を阻害する薬剤(リファンピシン等)〔16.7.4参照〕[本剤の活性代謝物であるカロテグラストの作用が増強される可能性があるので、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(これらの薬剤の肝取り込みトランスポーター(OATP1B1及びOATP1B3)阻害作用により、カロテグラストの血中濃度が上昇する可能性がある)]。

高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないこと(動物実験(マウス)において、臨床推奨用量の1.33倍以上の曝露で左心房小型、胸骨分節糸状癒合、胸骨分節配列異常、腸短小(結腸短小)、着床後死亡数高値、着床後死亡率高値及び生存胎仔数低値が認められている)〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で本剤の乳汁中への移行が認められている)。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

(取扱い上の注意)

本剤は吸湿性が強いので、アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。また、保存に際してPTPシートを破損しないよう注意すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

後発品はありません
薬剤情報

薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。

一般名、製品名どちらでも検索可能!

※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。