研修医専用の広い部屋があり､ 年に1回は病院公認の ｢研修医旅行｣ に行けるーー｡ 長岡中央綜合病院は､ ｢研修医ファースト｣ といえる環境です｡ 今回は､ 同病院で研修を修了した専攻医の丸山里緒先生と､ 臨床研修医 (2年次) の照沼正樹先生に研修の特徴などを聞きました｡

病院の概要

｢長中｣ の愛称で親しまれている長岡中央綜合病院は､ 3病院による救急輪番制で2次医療を提供しており､ 3日に1度の当番日には多くの患者が訪れます｡ 2022年の救急搬送は約4000件で､ walk-inも含めると件数はその2倍以上となります｡

原則としてファーストタッチは研修医が担います｡ 3次救急ではありませんが､ 幅広く多様な症例を診ています｡

研修の特徴

自由度が高い救急外来､ 1年で急成長

ーー 研修の特徴は｡

丸山先生 ｢1年目の研修医も5月から救急外来デビューをします｡ もちろん指導医に相談しますが､ 検査や画像診断などのオーダーから､ 点滴や内服薬の処方まで自分の判断が求められます｡ 救急外来の自由度は高いです」

照沼先生 ｢症状が軽い場合は自宅に帰すなどの提案も研修医ができます｡ ファーストタッチでどんな症状の患者さんでも診るので､ 1年やるとかなり自信がつきます｡ 医学生の時に病院見学をすると､ 研修医がちょっとカッコよく見えます笑」

救急外来で対応する照沼先生

1年目から内科の早期選択ができる

丸山先生｢研修プログラムでは今年から､ 内科系の早期選択ができるようになりました｡ 興味のある科が決まっている人は1年目の6〜7月ごろから必修科目以外でも回れます｡ 選択できる期間が長くなったのは羨ましいですね」

｢週1回､ 研修医同士でする持ち回りの内科症例発表会にも力を入れています｡ 疾患の勉強になるのはもちろん､ パワーポイントを使ったプレゼンの技術も向上します｡ 厳しい質問が飛んでくる上級医が見学に来ると緊張感が走ります」

病院の雰囲気

忙しさ ｢ちょうどいい｣

ーー研修先に長岡中央綜合病院を選んだ理由は

照沼先生 ｢幼少期のかかりつけが長中で､ 入院したこともあり､ 身近な存在でした｡ 救急外来を見学し､ 研修医でもある程度の裁量を持ってできると感じたことや､ 研修医や上級医の雰囲気もよかったことなどが理由です」

丸山先生 ｢元々外科系に興味があり､ 学外臨床実習で手技も多く外科に強い長中を選んだのがきっかけです｡ 後は長中の雰囲気がすごく良かったことです｡ 医学生が見学に行くと､ 研修医が自らの腕を差し出し､ 採血の練習をさせてくれます｣

研修医募集のパンフレット

ーー ハイパーかハイポか

丸山先生･照沼先生 ｢ちょうどいい笑｣

丸山先生 ｢月2〜3回ある救急外来はハイパーですが､ 当番日が3日1回なのでそこまでの負担ではありません｡ あとは科によりますが､ 総じてちょうどいいと思います｣

大きな研修医室／病院公認の旅行

ーー研修医の待遇･環境は｡

大きな研修医室 (インタグラムから)

照沼先生 ｢研修医専用の大きな研修医室があって､ 皆の癒やしの場となっています｡ それぞれのデスクのほかソファや仮眠用ベッドもあります｡ ソファは今年から新しくなり､ いつも誰かが座っています｡ 研修医同士の仲がとても良く､ 長岡駅の駅前でよく一緒に飲みます｣

丸山先生「病院公認の研修医旅行もあります｡ 前回は長野県の松本城や小布施に行って､ 温泉旅館に1泊しました｡ ほかにも長岡花火を研修医同士で見に行くなどイベントも多くて楽しいです」

研修医旅行

新潟県外出身者も多い

ーー医学生にメッセージを

丸山先生「長中は雰囲気がとてもいいので､ ぜひ見学などで体感してほしいです｡上級医の先生も進路などプライベート寄りの質問も気軽にできます｡ 新潟県外から来る研修医も多く､ 縁もゆかりもない人でも居心地は良いと思います」

照沼先生 ｢食堂がとてもおいしいので､ ぜひ一緒に食べましょう｡ おすすめはローストポーク｡ 中華系も充実していて､ 中華鍋で調理した本格派メニューです」

先生方のプロフィール

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