「HOKUTOアンバサダー」って何? 扇屋大輔先生 活動インタビュー【後編】
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1年前

「HOKUTOアンバサダー」って何? 扇屋大輔先生 活動インタビュー【後編】

「HOKUTOアンバサダー」って何? 扇屋大輔先生 活動インタビュー【後編】

前編ではHOKUTOと関わり始めたきっかけや、アンバサダーとしての活動の理由や内容などインタビューさせていただきました。後編では扇屋先生の未来の医療に対する思いを伺います。

扇屋大輔先生 プロフィール

東海大学血液腫瘍内科所属。現在伊勢原協同病院に勤務。ハーバード大学のダナ・ファーバーがん研究所で多発性骨髄腫の研究に従事。HOKUTOの血液内科コンテンツの作成・監修。趣味はテニス、スピアフィッシング、読書 (特に漫画)。

医療の現場における「情報の課題」

HOKUTO(以下 H):レジメン機能を始めとしたHOKUTOアプリの成長・改善に、ここまで熱い思いでご協力いただける背景にはやはり、医療情報の爆発的な増加や それによる医師への負担増加の課題感があるということなのでしょうか?

扇屋先生:おっしゃる通り、情報化社会の中で医療情報が過多となり、医療情報を入手する方法も多様化しております。臨床の現場で何か困った際、その内容に応じて書籍、ガイドライン、UpToDate®️、Pubmedなどのツールを駆使して調べますが、調べ方を間違えると情報の波に飲まれてなかなか必要な情報に辿り着かないこともあります。

また、本来であれば、得られた医療情報を吟味して患者さんに提供する必要がありますが、多忙な臨床現場でその時間はありません。 そのため、臨床で必要な医療情報をスマホで簡単にチェックできるHOKUTOのようなツールは医師の負担を軽くすると思います。

HOKUTOを便利なツールだと感じて頂き、HOKUTOを利用することで臨床の効率化や時短が図れ、医師のストレス軽減に繋がれば、という思いで協力させて頂いております。

「HOKUTOアンバサダー」って何? 扇屋大輔先生 活動インタビュー【後編】
HOKUTOの抗菌薬ガイド
H:既存の情報に加えて、次々とアップデートされていくわけですから、扇屋先生のように今現場で活躍されている医師の方々はもちろん、これから医師を目指していく方々は大変ですよね。

扇屋先生:はい、大変だと思います。医師を続ける以上、アップデートされていく内容を常に勉強し続けなければなりませんが、勉強するだけではすぐに忘れてしまいます。忘れないようにするためには、何らかの形で記録し、必要な時にすぐ参照できるようにしなければなりません。

私は長くEvernoteを医療情報の記録用に利用しておりましたが、最近では医療情報はHOKUTOのノートに記録するようにしております。自分の興味のある記事がタイムラインで流れてきたときにはそれをノートに保存して、そのノートを自分用に編集できるので非常に便利です。

「HOKUTOアンバサダー」って何? 扇屋大輔先生 活動インタビュー【後編】
あらゆるデータをHOKUTOに保存可能

研修医も含めて若い先生にはこう使って欲しい

H:日本の医療の未来を担う研修医などの若い先生に、HOKUTOアプリをどのように使うと良い、こんな風に活用して欲しい、などのアドバイスはありますか?

扇屋先生:研修医などの若い先生には、上級医の先生の意見に従うだけでなく、若い先生ならではの視点で患者さんのことを考えてほしいです。そのためのツールのひとつとしてHOKUTOアプリを駆使して頂ければと思っています。

具体的には、患者さんの化学療法を開始する前に、「表・計算ツール」を使用してリスク因子を評価したり、「レジメン機能」でこれから行う化学療法の注意すべき副作用を確認することで、事前に行うべき検査に漏れがないか確認したり、実際に副作用が起きた場合に速やかに対処できたりします。

また、若い先生は様々な診療科をローテートしていることが強みになります。HOKUTOの「ガイドライン機能」を利用して様々なガイドラインを見つけて読み込んで、目の前の患者さんに適用できるエビデンスを探す習慣を身につけてもらいたいです。そうすることでひとりの医師として対等な立場でチーム医療に参加でき、やりがいも見つけられると思います。

あとは、HOKUTOの「ノート機能」を用いて日々学んだことを記録していくと、後から振り返った時に貴重な財産になっていると思います。

「HOKUTOアンバサダー」って何? 扇屋大輔先生 活動インタビュー【後編】
HOKUTOの「ガイドライン機能」
H:ありがとうございます!HOKUTOも、昨今の医療の進歩のスピードに負けないように より良いサービスの提供に努めて参ります。 では、最後になりますが、扇屋先生の病院でも医師募集などされているかと思いますので、最後に研修医の皆さんに向けてメッセージをお願い致します!

扇屋大輔先生から研修医の先生たちへメッセージ!

扇屋先生:伊勢原協同病院血液内科、及び東海大学血液腫瘍内科の扇屋大輔と申します。研修医のみなさま、もう今後の進路は決まりましたか?まだ診療科を決めかねている方、血液内科や腫瘍内科に興味を持っているけれどまだ行き先が決まっていない方にお伝えしたいことがあります。

私は研修医2年目までは外科医を志していました。長野県の相澤病院で救急医療を学び外科での研修を積み、さあ外科医になろうというところで、手術で治せないたくさんの患者さんを目の当たりにして、これでいいのか?もっと自分にしかできないことはないのか?と考えた末、抗がん剤治療のスペシャリストになろうと一念発起し腫瘍内科医を目指すことに決めました。その当時腫瘍内科はまだ診療科として確立していない病院が多かったため、縁もあって東海大学の血液腫瘍内科に入りました。

血液内科の化学療法の進歩は目覚ましく、現在免疫系に作用する抗体薬、免疫チェックポイント阻害薬、バイスペシフィック抗体、CAR-T細胞療法といった従来の治療と全く異なる新しい作用機序の治療モダリティがどんどん登場してきており、今後も確実に進歩していきます。

みなさん、人類誕生の歴史と医療の進歩の歴史について考えてみて下さい。長い人類の歴史の中、たったこの数十年で医療は指数関数的に進歩してきています。こんな時代に医師になれて、医療の進歩を体感できて本当に良かったなと実感しています。血液内科はまさにその進歩を最前線で感じ、さらに自分で生み出し、周りに伝えていく診療科です。

そういった意味で、私見ですが、おそらく血液内科医の医師としての満足度は相当高い (血液内科医で血液診療を面白いと思っていない人はいない) と勝手に思っております。みなさま、ぜひ「化学療法、分子標的療法、免疫療法、移植治療を使いこなすスペシャリストへの道」を踏み出してみませんか?

ちなみに、私はHOKUTOの血液内科コンテンツの作成・監修を行っておりますが、普段は臨床と研究に情熱をもって取り組んでおります。ハーバード大学医学部のダナ・ファーバーがん研究所へ留学した経験を生かして今後さらに幅広く研究活動も展開していきたいと考えています。

同じく情熱のある方と一緒に未来の医療を創り出していきたいと強く思っております。興味をもって下さる方がいらっしゃいましたら、「ogiya@tokai-u.jp」までお気軽にご連絡下さい!よろしくお願い致します!

H:HOKUTOをご覧の研修医のみなさん、私からも是非お願いします!扇屋先生、本日も本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします。

HOKUTOアンバサダーに興味を持っていただいた方へ

前回に続き、HOKUTOアンバサダーの扇屋先生のインタビューをお送りいたしました。「HOKUTOアンバサダーって他にはどんなことしているの?」などもう少し話を詳しく聞いてみたいと思っていただけた方は、以下の問い合わせ先までご連絡くださいますようよろしくお願いいたします。担当者より、折り返しのご連絡を差し上げます。

お問い合わせ先marketing@hokto.jp

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こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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