大浜第一病院 (沖縄県那覇市)  での初期臨床研修は ｢少数精鋭のカスタム研修｣ がキーワードです｡ 研修プログラムの特徴などについて､ 研修管理委員長の岡田祥一先生に聞きました｡

病院の概要

大浜第一病院は急性期病床約200床を有する2次救急病院ですが､ 3次救急病院で対応するような疾患の一部まで幅広く対応しています｡ 病院全体で救急診療を行ういわゆる ｢ER型救急体制｣ を敷いており､ 状況に応じて専門医と連携し診療に当たっています｡ 病院としては珍しい稀有な庭園があります｡ 一般市民も自由に散策でき､ 憩いの場としても人気です｡

研修の特徴

ローテ以外も自由に組める

ーー ｢少数精鋭」のメリットは｡

岡田先生 ｢研修医は各年次5人の計10人と大勢いるわけではありません｡ その分､ 研修医一人ひとりの関心に合わせたカスタム可能なプログラムを組むことができます｡ 例えば､ 本来ローテーションに含まれていない放射線科なども選択可能です｡ 23科ある診療科をローテーションすることで､ 将来なりたい医師像をより具体的につかむことができると思います」

｢上級医とは基本的にマンツーマン研修で､ がっつり教えてくれます｡ ER型救急体制では､ 入院が必要な救急患者は各診療科で引き継ぐので､ 経過観察を継続的に行えるメリットがあります」

英語論文ジャーナルクラブ

｢毎朝､ 研修医が中心となり症例カンファレンスを開いています｡ 当直で対応に悩んだ症例などをテーマにしています｡ 医局のど真ん中でやっているので､ 色々な上級医が参加して意見をすることもあるアットホームな雰囲気です｣

｢2週間に1回程度開いているジャーナルクラブでは､ 英語の論文を読み､ 批判的吟味ができるような時間も設けています｣

積極的に手技ができる

ーーその他の特徴は

岡田先生 ｢内科外科を問わず､ 研修医が積極的に手技できる環境も特徴の１つです｡ 研修医一人あたりの経験症例数も多いです｡ フィジカル重視の診療と高度な専門医療を同時に経験し､ 判断力を身につけていくことができます｣

｢同規模の病院としては珍しいシミュレーションセンターがあり､ 模擬病室では入院ベッドやナースコール､ 中央配管された酸素や吸引などが実際に使えます｡ 医療･看護･在宅などのケースを想定した実践的な研修が可能です｣

緊急対応シミュレーション

｢意外に国際色豊かで外国人の先生なども勤務しています｡ 港が近い立地条件から､ 客船に乗ってきた外国人観光客の受診も多く､ 英語診療の腕試しになるかもしれません｣

病院の雰囲気

相談しやすい雰囲気

ーー研修医が大浜第一病院を研修先にする理由は

岡田先生 ｢上級医との距離感が近く､ 質問しやすい環境を評価している研修医が多いです｡ 当院としても､ 単に座学の成績より､ コミュニケーションを積極的にとったり､ 楽しく学ぼうとしたりする姿勢を重視しています｣

マリンスポーツも楽しめる

ーー生活環境は｡

岡田先生 ｢国道58号が近くを通っており､ 周囲には多くの商業施設があります｡ 休日はマリンスポーツをはじめ､ 沖縄ならではの生活を満喫することが出来ると思います｣

先生のプロフィール

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