計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
50~50~400万単位4時間ごと
10~5050~400万単位8時間ごと
0~1050~400万単位12時間ごと
血液透析
50~400万単位12時間ごと(透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2021
CrCl
--
ml/min
PCG|penicillin G (ペニシリンG®など)

ポイント

  1. グラム陽性菌に優れた適応を持つ!
  2. 特に緑色連鎖球菌肺炎球菌化膿性連鎖球菌梅毒などに効果的!
  3. スペクトラムは狭いが、切れ味は良好
  4. 髄液移行性もあり髄膜炎でも使用可能!
  5. 血管痛をきたしやすくPICC挿入も検討!

どんな細菌に効くの?

ペニシリンG
  • MSSAに対しては、 βラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)産生菌がほとんどで使用できない.
  • 連鎖球菌・肺炎球菌には基本的に使用可能であるが、髄膜炎の場合はMICのブレイクポイントが異なるために確認が必要である.

日常臨床で使用する疾患例

  • 感染性心内膜炎 (PCG感受性緑色連鎖球菌)
  • 肺炎球菌感染症 (髄膜炎ではMIC ≦0.06 μg/mLでペニシリンGを単剤で使用可能)
  • 壊死性筋膜炎(β溶連菌の選択薬の1つ)
  • 神経梅毒(レプトスピラやライム病などのスピロヘータも同様)

臨床使用例

1回 400万単位 4時間毎(1日6回)

注意点

カリウムを多く含むので注意が必要

  • 100万単位あたりカリウム1.53mEq含有
注射用ペニシリンGカリウム2023年6月改訂 (第1版)より
  • 血管痛腎機能障害者高K血症には注意
  • PICCを挿入して投与する施設もある

副作用は皮疹、腎障害、血球減少など

  • 腎排泄であり腎機能低下患者には減量必要

参考商品名

最終更新:2024年3月14日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧

ペニシリンG

PCG(ペニシリンG®)
2022年02月07日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
50~50~400万単位4時間ごと
10~5050~400万単位8時間ごと
0~1050~400万単位12時間ごと
血液透析
50~400万単位12時間ごと(透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2021
CrCl
--
ml/min

概要

PCG|penicillin G (ペニシリンG®など)

ポイント

  1. グラム陽性菌に優れた適応を持つ!
  2. 特に緑色連鎖球菌肺炎球菌化膿性連鎖球菌梅毒などに効果的!
  3. スペクトラムは狭いが、切れ味は良好
  4. 髄液移行性もあり髄膜炎でも使用可能!
  5. 血管痛をきたしやすくPICC挿入も検討!

どんな細菌に効くの?

ペニシリンG
  • MSSAに対しては、 βラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)産生菌がほとんどで使用できない.
  • 連鎖球菌・肺炎球菌には基本的に使用可能であるが、髄膜炎の場合はMICのブレイクポイントが異なるために確認が必要である.

日常臨床で使用する疾患例

  • 感染性心内膜炎 (PCG感受性緑色連鎖球菌)
  • 肺炎球菌感染症 (髄膜炎ではMIC ≦0.06 μg/mLでペニシリンGを単剤で使用可能)
  • 壊死性筋膜炎(β溶連菌の選択薬の1つ)
  • 神経梅毒(レプトスピラやライム病などのスピロヘータも同様)

臨床使用例

1回 400万単位 4時間毎(1日6回)

注意点

カリウムを多く含むので注意が必要

  • 100万単位あたりカリウム1.53mEq含有
注射用ペニシリンGカリウム2023年6月改訂 (第1版)より
  • 血管痛腎機能障害者高K血症には注意
  • PICCを挿入して投与する施設もある

副作用は皮疹、腎障害、血球減少など

  • 腎排泄であり腎機能低下患者には減量必要

参考商品名

最終更新:2024年3月14日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師

各領域の第一線の専門医が複数在籍

最新トピックに関する独自記事を配信中

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。