【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修
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インタビュー

2ヶ月前

【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修

【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修
岐阜大学医学部附属病院 (岐阜市) は臨床研修の特徴として 「想像以上に良い!?」 を掲げています。 その真意について、 産科婦人科学分野教授の磯部真倫先生と、 医師育成推進センター 助教の伊藤貴康先生に聞きました。 

研修の特徴

自ら考え、 学び、 成長できる

――岐阜大病院で研修するメリットは

伊藤先生 「自由度の高さです。 約9ヵ月ある自由選択期間は、 大学病院での研修に充てることはもちろん、 希望があれば県内外の協力施設に出向くことも可能です。 同じ診療科でも施設によって方針や診療スタイルが異なるため、 複数の施設を経験することで診療科に対する理解を深め、 視野を広げることができます」

磯部先生 「回る診療科を変更しやすいことです。 診療科が多く、 各診療科の指導医も多数いることから、 途中で考え方が変わってもプログラムを柔軟に変えることができます」

【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修
中心静脈カテーテル留置のシミュレーション研修をしている様子

伊藤先生 「学生はどうしても周りの先輩の意見や、 病院見学で得た情報を中心にキャリアや進路を考えるため、 近視眼的な考え方に陥りやすいです。 大学病院はマイナー科も一通りそろっており、 地域の協力施設の紹介もできます。 例えば、 社会医学に興味を持ったならば、 保健所での研修を案内することも可能です」

判断力、 決断力、 想像力を養う

――岐阜大病院で身につけられる能力を 「◯◯力」 で表現すると

伊藤先生 「『判断力』と『決断力』でしょうか。 研修プログラムの自由度が高い故に、 自分で考え、 決断する能力が求められます。 受け身の姿勢が求められることはないと考えて下さい」

磯部先生 「自分が将来なりたい医師像を持つことが必要なので、『想像力』が欠かせないです。 入職時点で明確なイメージを持っていなくても、 研修を受けるうちに自分の内にある興味・関心が明確になればいいですね」

【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修
磯部 真倫先生

大学病院も 「意外に良い!?」

研修内容に満足している研修医の割合が高い

―― 「意外に良い!?」 に込めた思いは

磯部先生 「ちょっと攻めたタイトルですよね!実は私が提案しました。 近年の医学生は、 『地方の大学病院で臨床研修はしたくない』という考えが当たり前になっています。 その考えの根本を辿ってみると、『先輩や同級生の意見を聞いて自分もそう考えるようになった』との回答が多いです」

伊藤先生 「一方、 研修生にアンケートを取ると、 研修内容に対して満足している、 むしろ『想像以上に良い』との回答が多いことに気づきました。 自分の人生の主役は自分です。 大学病院へのアンコンシャスバイアスに一石を投じる意味合いと、 自分で見たり感じたりしたことを信じてほしいという願いを、 タイトルに込めました」

【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修
伊藤 貴康先生

数をこなすのではなく、 しっかり考える

――岐阜大病院に向いている人の特徴は

伊藤先生 「すべての先生が大学病院で研修する意義はあると思います。 特に研究や教育など臨床以外の領域での探求に喜びを見いだせる人は、 大学病院に向いている人の特徴だと言えます。 また、 大学病院、 市中病院とタイプの異なる病院で研修できるのが大学病院の強みです」

磯部先生 「物事をロジックに則って段階的に考えたい人です。 研修医には数をこなすだけではなく、 患者さんにとってベストな選択肢を考え、 行動することも重要です。 慣れるまで大変ですが、 振り返り検証やフィードバックもしっかりするので安心してください」

【岐阜大病院】想像以上に良い!?大学病院研修
オリエンテーションで静脈路確保の研修をしている様子

――福利厚生で伝えたいこと

伊藤先生 「医師の働き方改革に向けた対策として、 変形労働制 (フレックス) の導入があり、 残業時間が月80時間を超えないよう病院全体で注意しながら指導します。 有給休暇も取りやすく、 診療科を移る際のタイミングを利用して1週間休んでリフレッシュする先生もいます」

磯部先生 「来年度から給与がアップすることになりました。 平均で月35万円以上となり、 大学病院としてはトップクラスです。 研究活動費もアップとなり、 医師1人に対して年間7万円が支給されます。 病院側が指定する研修会や勉強会への参加費用は別途支給です。 岐阜大病院が所有している社宅は希望者に月家賃5,000円で貸し出しています」

世の中の変化やニーズを把握できる環境

――医学生にメッセージを

伊藤先生 「先日医学生と面談した時に『良い医師とはどんな存在か』と質問され、 私は『時代によって変化する』と答えました。 判断基準は時代やシチュエーションによって様々に変化するからです。 世の中のニーズと求められる変化をいち早くつかむのに、 いろいろな情報が集まる大学病院は最適な環境です。 臨床現場に限定せず自分の進む道を探したい方も、 ぜひお越しください」

磯部先生 「進化論に基づいて考えると、 生き残ることができるものは変われるものです。 大学も変化を続けています。 実は私自身、 大学には戻らないと決めていたはずなのに戻ってきた経験があるので、 大学の特徴とよさを理解しています。 今まで培ってきた固定概念を捨てて、 変化し続けるには勇気が必要ですが、 大学病院も意外と悪くない場所ですよ」

先生方のプロフィール

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▶岐阜大学医学部附属病院ホームページ

▶同病院 医師育成推進センターホームページ

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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