薬剤情報
後発品
薬効分類抗悪性腫瘍薬 > 抗アンドロゲン薬
一般名ダロルタミド錠
薬価2053.9
メーカーバイエル薬品
最終更新2023年02月改訂(第5版)

用法・用量

〈遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌〉

6.1. 通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

〈遠隔転移を有する前立腺癌〉

6.2. ドセタキセルとの併用において、通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は確立していない。

7.2. グレード3以上の副作用又は忍容できない副作用があらわれた場合は、回復するまで休薬するとともに、回復後は1回300mg1日2回に減量した用量での再開を考慮すること(ただし、患者の状態により、通常用量に増量することができる)。

効能・効果

1). 遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌。

2). 遠隔転移を有する前立腺癌。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。特に遠隔転移を有する前立腺癌患者への投与に際しては、臨床試験に組み入れられた患者の外科的又は内科的去勢術に係る治療歴等について確認すること〔17.1.1、17.1.2参照〕。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 心臓障害(1.1%):不整脈等の心臓障害があらわれることがある〔8.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 血液およびリンパ系障害:(2〜5%未満)貧血、(2%未満)好中球減少。

2). 代謝および栄養障害:(2〜5%未満)食欲減退。

3). 神経系障害:(2%未満)頭痛、浮動性めまい、味覚障害。

4). 血管障害:(5%以上)ほてり、(2〜5%未満)高血圧。

5). 胃腸障害:(2〜5%未満)下痢、悪心、(2%未満)便秘。

6). 肝胆道系障害:(2〜5%未満)AST増加、ALT増加、(2%未満)ビリルビン増加。

7). 皮膚および皮下組織障害:(2〜5%未満)発疹。

8). 筋骨格系および結合組織障害:(2%未満)関節痛、筋肉痛、筋力低下、四肢痛。

9). 生殖系および乳房障害:(2%未満)女性化乳房。

10). 一般・全身障害および投与部位の状態:(5%以上)疲労、(2%未満)無力症、浮腫。

11). その他:(2%未満)体重増加。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。

8.2. 不整脈等の心臓障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は適宜心機能検査(心電図等)を行うなど、患者の状態を十分に確認すること〔11.1.1参照〕。

8.3. 本剤との関連性は明らかではないが、間質性肺疾患が報告されているので、本剤の投与にあたっては、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、間質性肺疾患の初期症状が発現した場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者に説明すること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度<Child−Pugh分類C>の肝機能障害患者:本剤は主に肝臓で代謝されて排泄されるため、重度の肝機能障害は本剤の血漿中濃度を上昇させる可能性がある(なお、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔16.6.2参照〕。

相互作用

本剤は、主にCYP3A4によって代謝される。また、本剤は乳癌耐性タンパク(BCRP)、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)1B1及びOATP1B3の阻害作用を示す〔16.4参照〕。

10.2. 併用注意:

1). 強いCYP3A誘導薬(リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等)〔16.7.1参照〕[本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤又は中程度以下のCYP3A誘導薬への代替を考慮すること(これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある)]。

2). BCRPの基質となる薬剤、OATP1B1の基質となる薬剤及びOATP1B3の基質となる薬剤(ロスバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン等)〔16.7.2参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤がBCRP、OATP1B1及びOATP1B3を阻害することにより、これらの薬剤の血漿中濃度が増加する可能性がある)]。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

その他の注意

15.2. 非臨床試験に基づく情報

反復投与毒性試験(ラット及びイヌ)において、AUC比較で臨床曝露量に相当する用量から雄性生殖器変化(前立腺萎縮及び精巣上体萎縮等)が認められている。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

ニュベクオ錠300mg
後発品はありません
ニュベクオ錠300mg
ニュベクオ錠300mg

ニュベクオ錠300mg

抗悪性腫瘍薬 > 抗アンドロゲン薬
2023年02月改訂(第5版)
薬剤情報
後発品
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一般名ダロルタミド錠
薬価2053.9
メーカーバイエル薬品
最終更新2023年02月改訂(第5版)

用法・用量

〈遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌〉

6.1. 通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

〈遠隔転移を有する前立腺癌〉

6.2. ドセタキセルとの併用において、通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は確立していない。

7.2. グレード3以上の副作用又は忍容できない副作用があらわれた場合は、回復するまで休薬するとともに、回復後は1回300mg1日2回に減量した用量での再開を考慮すること(ただし、患者の状態により、通常用量に増量することができる)。

効能・効果

1). 遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌。

2). 遠隔転移を有する前立腺癌。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。特に遠隔転移を有する前立腺癌患者への投与に際しては、臨床試験に組み入れられた患者の外科的又は内科的去勢術に係る治療歴等について確認すること〔17.1.1、17.1.2参照〕。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 心臓障害(1.1%):不整脈等の心臓障害があらわれることがある〔8.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 血液およびリンパ系障害:(2〜5%未満)貧血、(2%未満)好中球減少。

2). 代謝および栄養障害:(2〜5%未満)食欲減退。

3). 神経系障害:(2%未満)頭痛、浮動性めまい、味覚障害。

4). 血管障害:(5%以上)ほてり、(2〜5%未満)高血圧。

5). 胃腸障害:(2〜5%未満)下痢、悪心、(2%未満)便秘。

6). 肝胆道系障害:(2〜5%未満)AST増加、ALT増加、(2%未満)ビリルビン増加。

7). 皮膚および皮下組織障害:(2〜5%未満)発疹。

8). 筋骨格系および結合組織障害:(2%未満)関節痛、筋肉痛、筋力低下、四肢痛。

9). 生殖系および乳房障害:(2%未満)女性化乳房。

10). 一般・全身障害および投与部位の状態:(5%以上)疲労、(2%未満)無力症、浮腫。

11). その他:(2%未満)体重増加。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。

8.2. 不整脈等の心臓障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は適宜心機能検査(心電図等)を行うなど、患者の状態を十分に確認すること〔11.1.1参照〕。

8.3. 本剤との関連性は明らかではないが、間質性肺疾患が報告されているので、本剤の投与にあたっては、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、間質性肺疾患の初期症状が発現した場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者に説明すること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度<Child−Pugh分類C>の肝機能障害患者:本剤は主に肝臓で代謝されて排泄されるため、重度の肝機能障害は本剤の血漿中濃度を上昇させる可能性がある(なお、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔16.6.2参照〕。

相互作用

本剤は、主にCYP3A4によって代謝される。また、本剤は乳癌耐性タンパク(BCRP)、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)1B1及びOATP1B3の阻害作用を示す〔16.4参照〕。

10.2. 併用注意:

1). 強いCYP3A誘導薬(リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等)〔16.7.1参照〕[本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤又は中程度以下のCYP3A誘導薬への代替を考慮すること(これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある)]。

2). BCRPの基質となる薬剤、OATP1B1の基質となる薬剤及びOATP1B3の基質となる薬剤(ロスバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン等)〔16.7.2参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤がBCRP、OATP1B1及びOATP1B3を阻害することにより、これらの薬剤の血漿中濃度が増加する可能性がある)]。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

その他の注意

15.2. 非臨床試験に基づく情報

反復投与毒性試験(ラット及びイヌ)において、AUC比較で臨床曝露量に相当する用量から雄性生殖器変化(前立腺萎縮及び精巣上体萎縮等)が認められている。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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