概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

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用法用量

KEYNOTE-355試験¹⁾より抜粋

ペムブロリズマブは400mgを6週ごとの投与可

参考:カルボプラチンAUC投与量計算

投与開始基準

KEYNOTE-355試験¹⁾より抜粋

化学療法歴がなく治癒目的の治療・手術不能な局所再発性PD-L1陽性乳癌 または転移性乳癌のPS0、 1で18歳以上の患者

休薬・中止・減量基準

ペムブロリズマブの休薬・中止・減量基準

主な有害事象

KEYNOTE-355試験¹

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 貧血 48.8% (16.4%)
  • 好中球減少症 40.4% (29.2%)
  • 悪心 38.4% (1.5%)
  • 疲労 27.5% (2.9%)
  • 好中球減少 22.1% (17.3%)
  • ALT増加 19.8% (5.7%)
  • 下痢 19.3% (1.3%)
  • 血小板数減少症 19.1% (9.9%)
  • 白血球数減少症 19.0% (9.7%)
  • AST増加 18.6% (4.4%)
  • 嘔吐 18.6% (2.2%)
  • 白血球減少 18.1% (10.2%)
  • 食欲減退 16.3% (0.8%)
  • 血小板数減少 15.1% (6.0%)
  • 便秘 13.4% (0.5%)
  • 甲状腺機能低下症 13.4% (0.3%)
  • 発熱 9.7% (0.5%)
  • 口内炎 7.9% (0.3%)
  • 体重減少 5.7% (0.3%)
  • リンパ球数減少 5.0% (2.3%)

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 33.1% (0.8%)
  • 末梢性ニューロパチー 10.2% (1.0%)
  • 末梢性感覚ニューロパチー 9.2% (1.3%)

特徴と注意点

  • PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌に対して使用。
  • PD-L1検査でCPS≧10にて有効性が確認されている。
  • PD-L1検査は、 コンパニオン診断としてPD-L1 IHC 22C3 pharmDx 「ダコ」 ®を用いる。
  • 免疫チェックポイント阻害薬の有害事象は多岐にわたり、 発現時期も明確でないため、患者の体調変化を注意深く確認する必要がある。
  • ペムブロリズマブ投与時は、 インラインフィルター (0.2~5μm) を使用する。
  • ゲムシタビンの投与時間は30分とすること。 60分以上かけると副作用が増強した例が報告されている。
  • 胸部への放射線療法を施行している患者へのゲムシタビン投与は禁忌。
  • カルボプラチンの投与量算出にはカルバート式を用いる。

参考文献

  1. Pembrolizumab plus chemotherapy versus placebo plus chemotherapy for previously untreated locally recurrent inoperable or metastatic triple-negative breast cancer (KEYNOTE-355): a randomised, placebo-controlled, double-blind, phase 3 clinical trial. Lancet. 2020 Dec 5;396(10265):1817-1828. PMID: 33278935
最終更新日:2023年10月19日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
執筆:公益財団法人 がん研究会 がん研有明病院 薬剤部 平岡 知子先生

レジメン
Pembrolizumab+Gemcitabine+Carboplatin
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ペムブロリズマブ+ゲムシタビン+カルボプラチン
2024年03月06日更新
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主な有害事象

KEYNOTE-355試験¹

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 貧血 48.8% (16.4%)
  • 好中球減少症 40.4% (29.2%)
  • 悪心 38.4% (1.5%)
  • 疲労 27.5% (2.9%)
  • 好中球減少 22.1% (17.3%)
  • ALT増加 19.8% (5.7%)
  • 下痢 19.3% (1.3%)
  • 血小板数減少症 19.1% (9.9%)
  • 白血球数減少症 19.0% (9.7%)
  • AST増加 18.6% (4.4%)
  • 嘔吐 18.6% (2.2%)
  • 白血球減少 18.1% (10.2%)
  • 食欲減退 16.3% (0.8%)
  • 血小板数減少 15.1% (6.0%)
  • 便秘 13.4% (0.5%)
  • 甲状腺機能低下症 13.4% (0.3%)
  • 発熱 9.7% (0.5%)
  • 口内炎 7.9% (0.3%)
  • 体重減少 5.7% (0.3%)
  • リンパ球数減少 5.0% (2.3%)

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 33.1% (0.8%)
  • 末梢性ニューロパチー 10.2% (1.0%)
  • 末梢性感覚ニューロパチー 9.2% (1.3%)

特徴と注意点

  • PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌に対して使用。
  • PD-L1検査でCPS≧10にて有効性が確認されている。
  • PD-L1検査は、 コンパニオン診断としてPD-L1 IHC 22C3 pharmDx 「ダコ」 ®を用いる。
  • 免疫チェックポイント阻害薬の有害事象は多岐にわたり、 発現時期も明確でないため、患者の体調変化を注意深く確認する必要がある。
  • ペムブロリズマブ投与時は、 インラインフィルター (0.2~5μm) を使用する。
  • ゲムシタビンの投与時間は30分とすること。 60分以上かけると副作用が増強した例が報告されている。
  • 胸部への放射線療法を施行している患者へのゲムシタビン投与は禁忌。
  • カルボプラチンの投与量算出にはカルバート式を用いる。

参考文献

  1. Pembrolizumab plus chemotherapy versus placebo plus chemotherapy for previously untreated locally recurrent inoperable or metastatic triple-negative breast cancer (KEYNOTE-355): a randomised, placebo-controlled, double-blind, phase 3 clinical trial. Lancet. 2020 Dec 5;396(10265):1817-1828. PMID: 33278935
最終更新日:2023年10月19日
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執筆:公益財団法人 がん研究会 がん研有明病院 薬剤部 平岡 知子先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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