HokUS-10

2018年､ 北海道大学病院の西田 睦らよって発表されたスコア｡ SOS/VODの診断に用いられる経腹超音波検査の17スクリーニング項目のうち､ 10項目からなる新しいスコアリングシステムとして確立された｡ Hokkaido US-based scoring system consisting of 10 parametersの略｡

HokUS-10評価項目

• 肝左葉前後経 ≧70mm 1点
• 肝右葉前後経 ≧110mm 1点
• 胆嚢壁厚 ≧6mm 1点
• 門脈本幹 (PV) 径 ≧12mm 1点
• 傍臍静脈 (PUV) 径 ≧2mm 2点
• 腹水量 少量：1点､ 中等量以上：2点
• PV平均血流速度 <10cm/s 1点
• PV血流方向が遠肝性またはうっ滞 1点
• PUV血流信号あり 2点
• (固有) 肝動脈抵抗指数 ≧0.75 1点

エビデンス

オリジナル文献¹⁾

感度100％､ 特異度95.8％､ 陽性適中率71.4％､ 陰性適中率100％でUS-17と比較して診断能を有意に改善｡ ROC曲線は5点で最大となった¹⁾｡

注意事項

HokUS-10は単施設で行われた前向き試験結果によって作られたものであり､ 多施設共同試験での有用性の評価結果が必要である¹⁾｡

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参考文献

1. Novel Ultrasonographic Scoring System of Sinusoidal Obstruction Syndrome after Hematopoietic Stem Cell Transplantation. Biol Blood Marrow Transplant. 2018 Sep;24(9):1896-1900. PMID: 29803752
2. 造血細胞移植ガイドライン｜SOS/TA-TMA

最終更新：2023年7月4日

監修医師：HOKUTO編集部監修医師